九州旅行1日目②

前回に引き続き九州旅行1日目の様子について紹介していく。前回は一々時間を載せていたがいらないような気もするので省略してみる。

 

飛行機は窓側に座れたので、ボーッと外を眺めていると、あまりくつろいでいる間もなく着陸態勢に入った。関空〜福岡は正直中国地方を飛び越えるだけなので、飛行機だとそこまで時間はかからない。そうして、高度を下げつつある機内から外をよく見ていると、海沿いにとても発展している都市が現れた。これが福岡市(の博多)である。福岡空港は博多の市街地にとても近い場所に位置し、実際に博多駅とは地下鉄2駅分しか離れてないので、市街地上空を通過しまるで遊覧飛行をしているような錯覚に襲われた。私は福岡空港を初めて利用したが離着陸時は思った以上にスリルがあって面白いので、この先当空港を利用する予定のある方は是非窓からの景色に注目してもらいたい。

 

f:id:cough2310:20200213095353j:plain

眼下には大都会が広がる


福岡空港に到着してみると、ただでさえ暖冬な上に九州ということが重なり、とても暑く、早速コートを持ってきたことを少し後悔していた。とは言ってもしょうがないので、気をとりなおして福岡空港の展望デッキに行ってみると、想像以上に多くの航空ファンが一眼レフなどでカメラ撮影をしており驚いたが、実際に自分も滑走路の様子を眺めてみると、市街地の近くを大小様々な飛行機がひっきりなしに離着陸しており、なるほどこれは確かに見応えがあるなあと感じた。この福岡空港は多数の航空便が設定されているにも関わらず土地の都合上1つしか滑走路がないため、滑走路1つあたりで考えると日本で一番混雑している空港であり、本当に1,2分毎に飛行機の離発着が行われる。これだけの飛行機を毎日事故なく捌いている航空管制官と、その指示を間違うことなく遂行しているパイロットには敬意を払わずにはいられない。

f:id:cough2310:20200213101554j:plain

飛行機好きには堪らない


そして数十分間福岡空港で過ごしたのち、地下鉄で博多駅へ。前述した通りすぐ市街地に行けるのでとても便利だ。その後どこに行ったかと言うと、門司と下関である。実は私は今回の旅行に関してほとんどと言っていいほど計画は立てておらず、その日の気分でどこに行くか決めようと考えていた。まあ複数人での旅行だとそういうわけにはいかないが、一人旅であればそう言った気の向くままの行動が可能となるためそこが1人のいいところである。今回門司と下関に行くことにした決め手は、「ジェットスターの機内誌で紹介されていた門司名物の焼きカレーがとても美味しそうだった。」ということだけである。そんなわけで、スマホでどんな観光スポットがあるか調べながら、博多から快速で小倉に向かった。

f:id:cough2310:20200213122550j:plain

小倉駅にて


小倉で乗り換え門司港駅に着くと、そこには戦前にタイムスリップしたかのような情景が広がっていた。趣のある長いプラットホーム、古くさい駅名標、終着駅特有の大きな車止め、西洋建築の駅舎…。明治〜昭和初期の面影を残している建物や構造物が好きな自分にとっては文句なしの素晴らしく旅情を掻き立てる駅である。ただ一点、仕方のないことではあるが、昔の有人改札を再現?か残している木製のゲートの横に自動改札が並んでいる様子はちょっと残念であった…。なにせ自分の出身地であるJR松山駅では有人改札がまだ現役で残っているだけに…。

f:id:cough2310:20200213130353j:plain

立派な駅舎

f:id:cough2310:20200213130304j:plain

なんか不自然…


そして駅を出て先ほどから気になっていた老舗の焼きカレー屋さんに突入。ネットでは昼間は並んでいることがあると書いてあったが、私が行った時はたまたま待ち時間無しで入れたのでラッキーであった。私は豚肉の焼きカレーを注文。味は噂通りとても美味しかった(残念なことに食レポは苦手なので美味しかったものは美味しかったと表現するより他ない)。

f:id:cough2310:20200213131335j:plain

噂に違わぬ美味しさ


ご当地グルメを味わい腹を満たした後は駅から数100m離れた先にある関門海峡ミュージアムへ。ミュージアムの中の展示物を見るのは有料だそうで、時間の都合上から行くのは諦めたが、屋上の展望テラスと1、2階の「」という昔の門司の街並みを再現した施設は無料らしく、その2つを楽しむこととした。まず屋上の展望テラスは4階程度の高さしかなくあまり期待はしていなかったのだが、そこから望む景色は関門海峡と関門大橋を上手く展望できるようになっており、想像以上に壮観な眺めであった。

f:id:cough2310:20200213134355j:plain

関門海峡を一望


そしてもう一つの「海峡レトロ通り」はみろくの里の「いつか来た道」と似ており、当時の街や人のあり方を追体験できるようなこれまた明治大正昭和好きには堪らない場所であった。また、街並みや路面電車の再現だけでなく、解説も充実しており、門司のバナナのたたき売りや明治時代のミルクホールなど自分が知らなかったことも多数紹介されており非常に勉強になった。

f:id:cough2310:20200213140229j:plain

奥は鏡になっているので、実際には車体は半分しか無い

続いてミュージアムの向かいにある旧大連航路上家へと向かった。こちらは昭和4年に建てられ戦前まで門司〜大連の旅客船の旅客ターミナルとして使われていた施設を、近年(平成20年)に改装して簡単な博物館としているものである。今でこそこの建物の向かいには立派な関門海峡ミュージアムがあるなど内陸に方に存在しているが、昔埋め立てが進む前この建物は海に直接面しており、日本と大陸を結ぶ重要な拠点であったのだ。この中には戦前の日本対海外の航路の歴史や中国大連の様子などが様々な史料とともに無料で紹介されており、これまた見応えのあるものであった。

f:id:cough2310:20200213140410j:plain

手前の道路の部分も元々は海であった


次は、ちょっと門司港駅の方に戻ってそのお隣にある九州鉄道記念館の見学をした。こちらは屋外に複数の歴史的車両を静態保存しており、良い点は京都の鉄道博物館などと違い実際に保存車両の中に入れることである。鉄道車両の外見を見るだけであれば実質写真を見るのと変わらないと言われたらそれまでであるが、車内に入れて座席にも座ることができるとなるとこれは話が変わってくる。これ以上は野暮なことを言ってしまいそうになるのでここら辺で控えておくが、とにかく貴重で価値のある体験であると思うのでおススメである。また、屋内にも主に九州に関する様々な鉄道資料が展示や、本格的な電車運転シミュレータが設置されており、平日に行った分人が少なくじっくり見て回ることができてとても満足した。

f:id:cough2310:20200213144841j:plain

入口でSLがおもてなし

次回は1日目③、門司から海峡を挟んですぐにある下関の観光である。

もう少し投稿頻度を上げていきたい…。

九州旅行1日目①(2020/2/13)

さて、今回は2020年2月13日から16日にかけて3泊4日で行ってきた九州旅行の1日目についてつらつらと出来事と感想を書き並べていこうと思う。(今回から一応日記というていであるので常体で書かせていただく)

 

そもそも、今回この九州旅行に行こうと思い立った理由は、佐賀の大学に通っている浪人時代の予備校の友達から、「九州の由布院温泉入って日頃の疲れ癒そうぜ!」という誘いを受けたことに始まる。男2人で温泉!?と驚く方もいるかもしれないが、普段中々会うことのできない親友と会える、しかも由布院なんて幼稚園ぶり?くらいで全く自分の記憶から消え去っており常々訪れたいと思っていたため、これは行くしかないだろうと即決した。

そして本来は、2月13日に福岡で合流し、1日目福岡市内観光、2日目由布院、3日目別府観光そして小倉駅で別れる…という計画をしていた。その翌々日(2/17)から今度は別件で台湾旅行が入っていたため、あまり無理をしたくなく一旦(2/16には)京都に帰って落ち着きたかったのである。しかし、1ヶ月前頃にその友達(以降S君)からLINEで連絡が入り、なんとその友達は大学の春休みが始まる日を勘違いしており、2月14日の夜まで会えないと言い出したのだ!まあこの場合普通に考えると「じゃあ日を1~2日くらいずらそうか」ということになるのだが、私の場合は後の予定が詰まっていた上に、その時にはもう初日のJetstarの関空~福岡便を予約してしまっていたのであった(LCCは変更が有料で実質できない)。そうなってしまったのなら仕方がない、少し残念ではあるがS君との福岡観光は諦め、初日と2日目は一人で福岡周辺を観光、それ以降はとりあえず元の計画をずらすという感じで行こうと決めた。まあ前振りでだらだら語っても分かりづらいし仕方ないのでこの辺でやめておく。

 

それでは、まず1日目の2月13日。時系列順に追っていく。先に言っておくが私はかなり写真が下手なのでそこはご容赦いただきたい。

 

4:40

起床。普段は10時や11時起床といった怠惰な生活を送っているので、こんな早い時間に起きるとなんだか変な感覚に陥る。前日早め(0時頃)に寝ておいて良かったと思いつつも、中々寝付けなかったのでそれが絶起防止に役立ったのかどうかは少々不明である。それにしても、京都の洛北にある下宿先から関空8:35発の飛行機に乗るためにはこんなに早起きしなくちゃ間に合わないとは。今度からはよく考えずに飛行機予約するのはやめるようにしなくては…。そんなことを考えていたら、夜中の内に某塾の採点バイトの上司から採点を訂正しろとの指示が来ており、旅に出る前にさっさと直してしまおうとパソコンを開いて素早く作業をした。もうそろそろ家を出ねば。

 

5:00

家を後にする。荷物の準備は前日の夜にしていたため、なんとか予定していた時間に出ることができた。2月の早朝にしてはそれほど寒くはない。当然真っ暗ではあるが。

 

5:10

LCC持ち込み可能な重さ7キロのリュックしか持っていないため、そこまで苦労することなく最寄りの茶山駅に来ることが出来た。当然始発である。自分以外に2,3人同じ駅から乗る人がいた。サラリーマンのようで、朝早くからご苦労様です。

 

5:20~30

出町柳駅に着き、ここから淀屋橋行きの朝最初の急行に乗り換える(5時台はまだ特急は走っていない)。と、その前に出町柳駅横のセブンイレブンで朝ごはんを調達しなくては、と思い向かったら…

f:id:cough2310:20200224015017j:plain

こ、これが噂の働き方改革か…

まあ確かに利用者は多少の不便を感じることになるけど、こればっかりは仕方ない。働いてる方やオーナーさんの体の方が大事である。そして幸いなことにそこからちょっと歩いた今出川通ファミリーマートは平常通り24時間営業をやっていたので、そこで無事朝食を調達することができた。いつもありがとうございます。

 

 5:30~6:30

京阪電車の急行車内。最初の方はかなりすいていたが、徐々に混んでいき、枚方あたりからはただの通勤電車と化してしまっていた。まあ座れていたので特に問題はない(当然特急ではないためロングシートではある)。

 

6:30~6:50

御堂筋線淀屋橋からなんばへ。特筆すべき事項はない、いつもの御堂筋線である。

 

7:00~7:40

f:id:cough2310:20200224020228j:plain

やはりラピートはかっこいい

なんばから南海電車を使って関空へ。いつもであれば安い空港急行を使うのであるが、どうしても飛行機の時間に間に合いそうにないため仕方なく特急ラピートへ乗車。まあお金は払った分とても快適であった。

 

7:40~8:35

起きてからもうすでに約3時間、やっと旅の始まりである関西国際空港に到着。やはり京都からはとても遠い。しかし、今回はいつもよりちょっと楽なのである。私は関空を過去に何度か使ったことがあるが、いつもPeachの利用であるため、駅についても第2ターミナルまでわざわざバスを使って行かなくてはならない。それに比べて、今回はJetstarなので同じLCCであっても、なんと駅直結の第1ターミナルを利用することができるのである。何気に私は関空の第1ターミナルを使うのが初めてであったので、保安検査を終えたあとちょっとターミナル内をぶらぶらしていた。その後自分のゲート番号をよく見てみると「212」と書いてある。ん??

f:id:cough2310:20200224020931j:plain

これなんか嫌な予感するね?

f:id:cough2310:20200224021043j:plain

第1ターミナルと言っても結局バス搭乗かい!!

ま、別にいいんですけどね。ちょっとめんどくさいだけです。バスから見てるとやっぱりJetstarもPeachと同じようにターミナルから遠いところで沖止めされてるようですね。でも、これでは不便であるにも関わらず第1ターミナル利用というだけでT2よりも若干高い空港使用料を搭乗客は払わないといけなくなるため、JetstarがT2を使いたいと言っている理由も分かりますね(参考URL:https://www.nikkei.com/article/DGXLASHD17HAV_X10C17A2LDA000/)。

 

f:id:cough2310:20200224022038j:plain

こんな風に並べて沖止めされている。

 

f:id:cough2310:20200224022333j:plain

なぜか横にKLMオランダ航空もいた…


そして着席したらいよいよ離陸!隣のカップルが離陸前結構うるさかったが、離陸後はあまりにもエンジンがうるさく大きな声を出さないと相手が聞き取れないため、途中で2人とも疲れて眠ってしまっていた。これは飛行機あるあるだと思うのだがどうであろうか?

f:id:cough2310:20200224022759j:plain

泉州の街並みが見える

想像以上に記事が長くなってしまったため(既に2500字を超えている)、今回はここまでにする。まだ九州にすら着いていないが、こんなペースで大丈夫なのであろうか…。私はついつい長々と書いてしまうくせがあるため、これも直していった方がいいのかもしれない。次回に続く。

ブログ開設しました。

はじめまして。私かふと申します。

愛媛県松山市出身ですが、ブログ名にもある通り、現在は京都で大学生活を送っています。

趣味は旅行で、これから国内外問わず、時間とお金が許す限り様々なところを旅していきたいなと考えています。

 

自己紹介はこれくらいにして、なぜ私がこのブログを開設するに至ったのか簡単に説明いたします。

私は前述の通り旅好きであり、大学に入る前の中高生の頃から家族や友人などと旅行を楽しんできました。その頃、私にとって旅行というのは普段の「日常」とは大きく異なる「非日常」的なことで、それはもう一週間前からドキドキして眠れなくなるほどの大きな出来事でありました。そして普段は親からの日記をつけろという勧めを完全に無視していたにも関わらず、旅行中はとてもマメに(電車旅だと各駅に停車するたびにメモするレベル)旅日記をつけていたのです。この頃つけた日記というものは今となって見返してみると、当時の状況や過去の自分の思考をまざまざと顧みることができ、とても価値があるものだと評価することができます。

では、大学生となったいまはどうでしょうか?確かに旅行は普段の「日常」生活(授業、バイト他)とは異なり、「非日常」でワクワクさせてくれるものであることは変わりません。しかし、中高時代と比べると(嬉しいことに)あまりにも旅行に行く回数が多すぎるので、昔ほどの高揚感というのはどうしても慣れのせいでなくなってきてしまいます。そもそも、四国の片田舎で主に学校に通うということのみが一年間のルーティンであった私からすれば、関西という都会の京都という歴史好きには堪らない町で、高校までとは全く異なる大学生活を送るという行為自体が刺激の連続であるため、日常と非日常の差が縮まってきているとも言えるかもしれません。とにかく、そのような状態になってしまうと、生来怠惰である私は旅先でも日記を書くという行為が面倒に感じてくるようになり、遂にはやめてしまいました。その一方、自分の頭の中では日記というものの価値は先程述べたとおり分かってはいます。今の大学生の自分が考えていることも将来さらに歳を重ねてみると懐かしく感じることもあるでしょう。それを記録しないのはとてももったいない気がします。

そこで、ブログという媒体を使うことで、さすがに毎日の日記をつけることはできませんが、旅行に関する思い出などは写真付きで執筆できるのではないかと考えました。自分一人でノートに書くのはすぐに飽きてしまうのですが、ブログならば目新しいく誰かが見てくれるかもしれないので飽きにくいのではないか…と。まあこれも実験的な試みであるためすぐに飽きてやめてしまうかもしれません。そもそも本来日記というのは人に見せるものではないですしね。

 

とりあえず、今回はこんなところで。次回から過去に行ってきた旅行を振り返りながら感想などをつけていくというのをやっていきたいと考えています。