九州旅行1日目②

前回に引き続き九州旅行1日目の様子について紹介していく。前回は一々時間を載せていたがいらないような気もするので省略してみる。

 

飛行機は窓側に座れたので、ボーッと外を眺めていると、あまりくつろいでいる間もなく着陸態勢に入った。関空〜福岡は正直中国地方を飛び越えるだけなので、飛行機だとそこまで時間はかからない。そうして、高度を下げつつある機内から外をよく見ていると、海沿いにとても発展している都市が現れた。これが福岡市(の博多)である。福岡空港は博多の市街地にとても近い場所に位置し、実際に博多駅とは地下鉄2駅分しか離れてないので、市街地上空を通過しまるで遊覧飛行をしているような錯覚に襲われた。私は福岡空港を初めて利用したが離着陸時は思った以上にスリルがあって面白いので、この先当空港を利用する予定のある方は是非窓からの景色に注目してもらいたい。

 

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眼下には大都会が広がる


福岡空港に到着してみると、ただでさえ暖冬な上に九州ということが重なり、とても暑く、早速コートを持ってきたことを少し後悔していた。とは言ってもしょうがないので、気をとりなおして福岡空港の展望デッキに行ってみると、想像以上に多くの航空ファンが一眼レフなどでカメラ撮影をしており驚いたが、実際に自分も滑走路の様子を眺めてみると、市街地の近くを大小様々な飛行機がひっきりなしに離着陸しており、なるほどこれは確かに見応えがあるなあと感じた。この福岡空港は多数の航空便が設定されているにも関わらず土地の都合上1つしか滑走路がないため、滑走路1つあたりで考えると日本で一番混雑している空港であり、本当に1,2分毎に飛行機の離発着が行われる。これだけの飛行機を毎日事故なく捌いている航空管制官と、その指示を間違うことなく遂行しているパイロットには敬意を払わずにはいられない。

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飛行機好きには堪らない


そして数十分間福岡空港で過ごしたのち、地下鉄で博多駅へ。前述した通りすぐ市街地に行けるのでとても便利だ。その後どこに行ったかと言うと、門司と下関である。実は私は今回の旅行に関してほとんどと言っていいほど計画は立てておらず、その日の気分でどこに行くか決めようと考えていた。まあ複数人での旅行だとそういうわけにはいかないが、一人旅であればそう言った気の向くままの行動が可能となるためそこが1人のいいところである。今回門司と下関に行くことにした決め手は、「ジェットスターの機内誌で紹介されていた門司名物の焼きカレーがとても美味しそうだった。」ということだけである。そんなわけで、スマホでどんな観光スポットがあるか調べながら、博多から快速で小倉に向かった。

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小倉駅にて


小倉で乗り換え門司港駅に着くと、そこには戦前にタイムスリップしたかのような情景が広がっていた。趣のある長いプラットホーム、古くさい駅名標、終着駅特有の大きな車止め、西洋建築の駅舎…。明治〜昭和初期の面影を残している建物や構造物が好きな自分にとっては文句なしの素晴らしく旅情を掻き立てる駅である。ただ一点、仕方のないことではあるが、昔の有人改札を再現?か残している木製のゲートの横に自動改札が並んでいる様子はちょっと残念であった…。なにせ自分の出身地であるJR松山駅では有人改札がまだ現役で残っているだけに…。

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立派な駅舎

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なんか不自然…


そして駅を出て先ほどから気になっていた老舗の焼きカレー屋さんに突入。ネットでは昼間は並んでいることがあると書いてあったが、私が行った時はたまたま待ち時間無しで入れたのでラッキーであった。私は豚肉の焼きカレーを注文。味は噂通りとても美味しかった(残念なことに食レポは苦手なので美味しかったものは美味しかったと表現するより他ない)。

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噂に違わぬ美味しさ


ご当地グルメを味わい腹を満たした後は駅から数100m離れた先にある関門海峡ミュージアムへ。ミュージアムの中の展示物を見るのは有料だそうで、時間の都合上から行くのは諦めたが、屋上の展望テラスと1、2階の「」という昔の門司の街並みを再現した施設は無料らしく、その2つを楽しむこととした。まず屋上の展望テラスは4階程度の高さしかなくあまり期待はしていなかったのだが、そこから望む景色は関門海峡と関門大橋を上手く展望できるようになっており、想像以上に壮観な眺めであった。

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関門海峡を一望


そしてもう一つの「海峡レトロ通り」はみろくの里の「いつか来た道」と似ており、当時の街や人のあり方を追体験できるようなこれまた明治大正昭和好きには堪らない場所であった。また、街並みや路面電車の再現だけでなく、解説も充実しており、門司のバナナのたたき売りや明治時代のミルクホールなど自分が知らなかったことも多数紹介されており非常に勉強になった。

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奥は鏡になっているので、実際には車体は半分しか無い

続いてミュージアムの向かいにある旧大連航路上家へと向かった。こちらは昭和4年に建てられ戦前まで門司〜大連の旅客船の旅客ターミナルとして使われていた施設を、近年(平成20年)に改装して簡単な博物館としているものである。今でこそこの建物の向かいには立派な関門海峡ミュージアムがあるなど内陸に方に存在しているが、昔埋め立てが進む前この建物は海に直接面しており、日本と大陸を結ぶ重要な拠点であったのだ。この中には戦前の日本対海外の航路の歴史や中国大連の様子などが様々な史料とともに無料で紹介されており、これまた見応えのあるものであった。

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手前の道路の部分も元々は海であった


次は、ちょっと門司港駅の方に戻ってそのお隣にある九州鉄道記念館の見学をした。こちらは屋外に複数の歴史的車両を静態保存しており、良い点は京都の鉄道博物館などと違い実際に保存車両の中に入れることである。鉄道車両の外見を見るだけであれば実質写真を見るのと変わらないと言われたらそれまでであるが、車内に入れて座席にも座ることができるとなるとこれは話が変わってくる。これ以上は野暮なことを言ってしまいそうになるのでここら辺で控えておくが、とにかく貴重で価値のある体験であると思うのでおススメである。また、屋内にも主に九州に関する様々な鉄道資料が展示や、本格的な電車運転シミュレータが設置されており、平日に行った分人が少なくじっくり見て回ることができてとても満足した。

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入口でSLがおもてなし

次回は1日目③、門司から海峡を挟んですぐにある下関の観光である。

もう少し投稿頻度を上げていきたい…。